母と俺の『皿バトル』!!

信皿(ノブさら)

『母と俺の皿バトル』。
タイトルだけ見てたら、一体何が何だかって感じだよな(笑)。
まずは、上の画像を見ていただきたい。
『こんな皿、一体誰が買うんだっ!?』と、思わず突っ込みたくなるような
見るからに怪しい皿である。
書道体で『信』だけでもかなりの破壊力があるというのに、
あまつさえその下に『Believe』って、何を信じているというのだ!?
そして横の『大』の印は何だ?一体誰なんだよっ!!
…とまぁ、突っ込みを入れだすと止まらない一品である。

先日、母と一緒に某大手100円均一の店へ行った時の事だ。
俺も会社で使う『ふせん』やちょっとした文具類を買おうかと、
店内をぶらりと見て回っていた。
と、食器を見に行っていた母が嬉しそうに、
小走りでこっちへ来るではないか。
手に何か持っている。
…皿か?

母は俺の所まで来ると、手にしていた例の皿を見せながら
それはもう、嬉しそうに言うのだった。

『ほらっ、あんた、信長好きやろ!?これ、信長の信やでっ!!』

いやいやいや、確かにそうだけど、激しく要らねえぇぇえええええっっ!!
…っていうか、下に『Believe』って書いてあるからっ!!
それ『信じる』の『信』だからあぁぁああっっ!!(笑)
いまいち英語の意味を分かっていない母は、字面(じづら)だけで
『信長』の『信』に直結させてしまったらしい。

確かに俺は信長が大好きだ。
信長関連の書籍や物など、これまでに結構な金額を投資している。
『マニア』までは行かないが、好きな事は事実だ。
母はそれを知っているので、信長関連の物を見つけたと
俺に報告に来たのだった…。
いや、でも微妙に間違ってますから(笑)。

『いいよ。要らないって…。』
俺が母に元のところへ戻してくるようにやんわりと促すと、
母は『意外だ』といった表情で俺を見、その後すぐに
まるで捨てられた子犬のような切ない瞳で俺を見る。
戻しに行こうと振り向いた母の背中がいつもより小さく見えた…。

あれ?俺なんかすっごい悪い事してる?
これ、なんかすっごいお母さんかわいそうじゃねぇ?
せっかく俺が喜ぶと思ったのに、こんな態度、悲しいよな。
このままじゃ俺は『親不孝度』1億2000万パーセントだ。
たかが100円、税込み105円の皿の1枚や2枚、買ってやれよ、俺。

『いやぁ〜、本当はこういうの欲しかったんだぁ〜!ははははは!
ちょっと恥ずかしくて素直になれなかっただけぇえ〜!』
俺は、やや乾いた笑いではあったが、母を呼びとめ皿を受け取った。
母はとても満足げに笑った。

しかしアレだな。
この皿、レジに持って行くの微妙に恥ずかしいよな。
実際、レジのお姉さんがチラと俺の顔を見た(決して思い込みでは無い)。
『この人、趣味悪ぅ〜!!』的なオーラが出ているよ。
ああ、恥ずかしい。
なんで俺は、100均でお金を払ってまでこんな思いをしているんだ…(笑)。

しかし、本当の戦いはこれからだった…。

この『信皿(ノブさら・母がそう呼んでいる)』を購入してからは、
食事という食事は全部これで出してくるのだ(笑)。
豚のしょうが焼きとか箸でどけたら、下から見える『信』の一文字。
シュールだ。シュールすぎる。
これはもはや、新手の嫌がらせのようだ。

俺は考えたあげく、『信皿』を食器棚の奥深くへと隠した。
そのうち『信皿』の存在も忘れてくれるだろう。
…と、思いきや、隠しても隠しても必ず『信皿』を見つけ出してきては
ご丁寧に料理を盛り付けて出してくる。
なんですか?その微妙に無駄な不屈の精神は(笑)。
恐るべし、母!油断ならぬわ!

まあ、そんなこんなで今も俺は『信皿』で食事をしている。
わざと割ったりなんて、そんな卑怯な手は使いたくない。
それに最近では、この『信皿』に愛着すら湧き始めていたりする。
俺は順調に壊れ始めているな…(笑)。


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